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大通りから、ふと脇道に入り、
住宅街の細道を進む。
途中、庭先から犬に吠えられたり、今時、百円の自動販売機が置いてあったりする。
どこか、懐かしい景色。
それを横目に、真っ直ぐ歩く。
ほどよく喉が乾くまで歩き続けた頃、計算されたかの様に、その店は見えてくる。
喫茶MUKI・MUKI。
少し風化し、いい味を出している、レンガの外壁。
それに良く合った、丸い屋根。
木製のレトロな扉を開けると、入り口についたカウベルが鳴った。
カランカラン…
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