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ある頭の良い
というか人間が本来もっていない
発想をする人達
全ての元凶
とでもいうべきその人達は
まだ安全なうちに
湖の底にいくつかの刃物や
先を尖らせた木や石
それに大きめの岩などを
沈めておいた
欧州の古い湖の底には昔から
少しずつ積み重なった岩の間に
空気がつまっていて
そこで呼吸ができる事を
その人達は知っていた
どんな拷問にも耐え
どんな甘い言葉にも負けずに
頑張り続ける事ができたのは
先が見えていたからだ
決して
【馬鹿な意地】だけで
頑張り続けたわけじゃない
そして
最後に予定通りたどり着いた湖で
その人達は
浮かんでくる事なく
死んだのだろう
魔女狩りで殺された人は
恐ろしいほどたくさんいる
だけど何故か
魔女がいたという話はない
刑を執行した教会や
その信者達は
浮かぶ事なく沈んでいった人を
見て魔女でなかった事に
安堵する
誰もいなくなった夜中
そっと湖からでてきたその人達は
また何もなかったように
違う村にいって生活をして
ひっそりと
嵐が過ぎ去るのを待った
その人達とその末裔達が
今の世界を作っている‥
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