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僕が恐れているのは
そんな奴らじゃない
本当に恐いものは
僕のお気に入りのこのコートは
人から見たら
みすぼらしいのかもしれない
詐欺師が
口先だけで脱げと脅しても
僕はコートを脱がないが
優しい人が
本当に
心から僕の為を思って
そんな粗末なコートでは
寒いだろうから
そう言って
新品のコートを僕にくれたら
このコートだけで
寒さに耐えている僕を
暖房の効いた暖かな部屋に
招いてくれて
ここでゆっくり好きなだけ
暖をとっていきなさい
そう言われたら
僕はどうするだろうか
いつかまたくるであろう
【その時】こそが
僕が本当に
ためされる時なのだろう
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