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「…え?…じゃあ…さっきの…操っていたのも…冗談じゃ……」
「冗談ではない。本当の話だ。君の父親のお陰で警察が頼りになり、探偵になる素質がある……」
するとカイは怒鳴り始めた。
「それは闇犬の自分勝手な考えじゃないか!僕には関係ない!」
「おい…名前から遠ざかってるぞ……私の名は闇猫だ……君はあの事件に興味を持ったのではないか?それに、もう後戻りは出来ない…」
闇猫はもう策を練(ね)っていた。誰しもプライドを持っているため自分のプライドを傷つけたくないはず……なので、一度言った事はやり通す……それを見きっていた。
するとカイは図星を突かれて少し焦り始めた。だがすぐに気を取り戻した。
「うっ……それは……俺の口で言ったんじゃなく、闇猫が言った事じゃ……」
「…さぁ…どうする?やるのか?やらないのか?」
闇猫は耳元で囁くように問い出す。
するとカイは少し溜め息を着いた。
「…分かったよ…探偵になってやるよ…」
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