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「では決まりだ…今日から君は…幽霊探偵カイだ……」
と一言言うと闇猫は姿をくらますかのように消えた。
それを見たカイは「何か引っ掛かる…なぜだろ?…」と思いながら走って行った。
5分後。疲れたかして自宅の近くで走るのを止め、歩き出した。
その場所は住宅が多く、一軒家ばかり建ち並んでいて歩いているだけで青々とした空が見える。
そしてカイの自宅は小さな交番。父親がその交番のお巡りさんである。
詳しく言うと交番と家が合体していて、あまり見た事がない不思議な造りで出来ている。…なぜ交番と家を分けなかったのか……カイにもその理由は分からなかった。
その交番が見える所まで歩いて行くと目の前で二人の男性が口喧嘩していた……カイの父親と家主だ。
父親はあごにチョビ髭を生やして警察の服装をしている。
そして家主は自宅の向かい側に住んでいるお爺さんだ。
いつも一人暮らしで寂しいかして毎日のように歩き回っている。
しかもこの住宅地全てがこのお爺さん事、井上さんが地主というほど凄い爺さんである。
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