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「……正……解………君なら…天罰を喰らわずに…生きていけるよ……さらばだ……クククッ。」
その男性は背を向けて走り去って行った。
またそれを見てカイは「さっきの人………誰だろ?」と呟(つぶや)きながらまた歩き出した。
そして数分後の事である。
ゆっくりと歩くと路地と大通りが重なる交差点の所に…不気味な翼を生やした妖精のような小悪魔がブロック塀(へい)の上に立っているのを見た。
カイはそれを見て疑(うたが)うように立ち止まった。
実はカイは生まれつき霊力が強いために何回も人の霊を見たが悪魔を見たのは初めての事だ。
そしてカイ自身が霊やら悪魔やらを判断出来るのは普通とは何か違う違和感、そして生きている生物と違い、全身から煙のような物(またそれをスピリットオーラとも呼ぶ)が出ていて見えるのである。
すると小悪魔はカイが見ているのに気づかず、そのまま翼を広げて飛び立つとその交差点の周りをぐるぐる飛び回っていた。
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