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カイは一瞬の出来事を理解出来ずに固まってしまった。
すると静まり返った道路に自動車のざわめき(クラクション)が辺りに広まった。
その音がカイの耳に入り、ハッと我に帰って事故と言う現実感を間の辺りにした。
突風のように瞬時に起きた事故…そしてそのまま置き去りにされたトラックと跳ねられた男性が横たわっているのをまじまじと見たまま立っていた。
……その時、カイは気付いていなかった…その上のビルで幽霊が気配を消して見ているのを……。
数分後……。
誰かが電話で警察に連絡したらしく、パトカーが来て事故現場を調べていた。
目の前で呆然と見ていると背が高く、髪の毛がボサボサの刑事がカイの方に近寄って来て喋り出した。
「私は警察都庁の『横川刑事』だ。君を証人として連行する。」
「え!?でも僕は何もしてないです!」
「例え何もしてなくても現場を見ていただろう?それに他の人に聞くと君が一番近い場所にいたらしいからな。」
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