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それを聞いたカイは反抗もせず刑事の言う通りにパトカーの座席に乗って警察都庁に向かった。
またカイが反抗しなかった理由は父親が警察で小さな交番のお巡りさんを勤めているからだ。
といっても交番と自宅が繋がっていて通勤と言うより交番も我家みたいな物である。
すると思った以上に早く警察都庁に到着し、カイは横川刑事の後ろを歩くように着いて行った。
そして取り調べ室に入るやいなか、横川刑事がカイの肩を掴んで真ん中の机の向かい側にある椅子に無理矢理座らせてゆっくりと口を開けた。
「少年…あの事故の事…どう思っているんだ?」
「…え?…あれは…残酷な交通事故だと思います…。」
その言葉を聞いた横川刑事は核心しながら顔が険しくなった。
「やはりそうか…君、あれは交通事故ではない…殺人事件なんだ!」
「………え…ぇええ!?殺人事件!?確かにあれは人を挽いてトラックが止まったはず…」
「…いや…それが間違っているんだ……証人も交通事故と言ってるんだが……良く調べて見るとトラックの運転者が殺されていた事が発覚した。」
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