一輪の花

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遥か彼方に咲く 一輪の花 凛と咲き誇るも 時に消え行きそうに儚げで それでもそこに咲き続ける 一輪の花は 確かにそこに咲いていた 僕が見つけた 一輪の花は 生きる事を唄い続ける ここに居るよと 精一杯に咲いていた 認めているよ あなたはそこに咲いている 消え行きそうに儚げに 咲き続けようと誇らしく せめて あなたが消えて しまわぬように 僕も一緒に唄うから あなたはそこで咲いていて 見つけられて良かった 僕にも似た 一輪の花 あなたは僕を見て どう唄うのだろう? 僕はあなたを見て どう唄うのだろう? 明日もこれからも 僕ら まだ唄い続けるならば 多くの人に見つけられて 心に響きますようにと 僕は願っているよ 大丈夫 少なくとも ほら 僕の心にはこんなにも 響いているのだから
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