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(ミヤマアスカ)
俺の名前は海山飛鳥。
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の(自称)天才の高校二年だ。
べ、別に自慢してる訳じゃないんだからねっ!………忘れてくれ。
そんな俺は今まで悩みもなく至って普通に暮らしていた。
しかし、最近になって"俺至上最大"の悩みと"世界規模"の悩みができた。
なぜなら俺の家に「ねぇ飛鳥?何してるの?」………。
なぜなら俺の家に「ねぇってばぁ?な~に~し~て~る~の~?」………。
なぜなら俺の家に「もう、ルルの話し聞いてよ~~(グイッ)」「ぎゃぁぁぁぁあああああ!」
俺の首は、背後より話し掛けてきていた少女の手により180度回った。ボキボキと骨の砕ける音。口やぐちゃぐちゃになった首から〈ぶしゃああ〉と吹き出る鮮血。俺の全身を真っ赤に染めて血溜まりを作る。
そんな状態になった俺の正面(顔の前って意味ね)に、150半ばの身長で、ルビーのような赤い瞳の俺と同年齢ぐらいのめちゃくちゃ可愛い少女がいる。髪は腰辺りまで伸びていて血の様な赤い色だ(実際に俺の血でも赤い)
「あっ…やりすぎちゃった…てへ♪」
「『てへ♪』じゃねぇよっっ!いきなり何するんだよルルナ!!」
人の首を180度回しておいて『てへ♪』とはなんだ!
「えへへ、ごめんね。でも飛鳥は死なないから大丈夫!」
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