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チャラララ~♪
いつもの携帯の着うたで目が覚めた。
「沙那さん!お早うございます!今日同伴の予定は?」
「なぃょ…。」
お水の女の子なら誰でも経験のある出勤確認の電話。これがまたゥザイ。
「ぢゃぁ、今日は定時出勤ですね!待ってます!」
ピッ!!
沙那は返事を返さず電話を切った。
時計を見るとまだ15時。
「マヂ寝かせろょ…。」
そう言いながら二度寝をしよぅとした。この瞬間が1番気持ちィィ。しかし
ピリリリッ~♪
これまた聞き慣れた着信音。珠花の携帯だ。
「はぃ……。」
珠花にも出勤確認の電話がかかって来ていた。
これじゃ二度寝なんて出来るはずがなぃ。毎日これの繰り返し…。沙那は諦めてタバコに火をつけた。
「今日も沙那ちゃんと一緒に出勤するんで。はぃ……。お疲れ様です。」
話し終えて珠花もタバコに火をつける。まだ目が覚めてぃないのか目がうつろだ。
「沙那ちゃんお早う!!」
急に目を見開いて珠花が言った。
「お早う…。」
「沙那ちゃんご飯何食べたい?!」
「ピザ…。」
「…………。寝起きから?」
「ぅん。」
「了~解❤」
そう言うと珠花はピザ屋の広告を探し始めた。
実はこの二人一緒にすんでいる。店に近い位置の17畳のワンルーム。
この話しを持ち掛けて来たのは珠花の方だった。
年初めの冬、沙那が一人暮らしをすると言った時直ぐに話しを持ち掛けて来た。 「家賃半分こで一緒に住もうッッ❤」
この一言で話しはすぐに決まった。
知り合ってまだ間もなかったが、ぁれからもぅ約半年。なんだかんだ上手くいっている。
無愛想な沙那を相手に物好きだとは思うが、珠花はそんな沙那を気にいっていた。
珠花も口数が多いゃつは好きではなぃ。それに二人は何かと考え方が似ていた。珠花にとっても沙那は居心地のィィ相手だったのだ。
「ァト、30分ぐらぃでピザ届くってッッ❤」
「じゃぁ、その間にお風呂入ってくるね。」
「了解デス☆」
そんなやり取りをして沙那は風呂場へと向かった。
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