キミという存在

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それから、しばらく沈黙が続いた・・・。 『なぁー、家に帰らないのか?』 彼女は黙っていた。 俺は面倒臭くなり、バイト先で借りたタオルを出し、それを彼女に被せた。 『は、何っ・・・』 『俺、もう帰るから。風邪引くからタオルちゃんと被ってけよ!』 そう言い、俺は自転車の方に向かって歩き出した。 『あ、アンタ名前はー?』俺は、振り向きざまにそう言った。 彼女はタオルから顔を出しながら、 『・・・結衣だよっ!!』 と、少し顔を赤くしながら言った。 『またな、結衣』 俺は彼女に背を向けながら、手を振った。
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