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ジリリリリリリリ!!
目覚ましが鳴っている
ジリリリ…カチッ
手を伸ばし目覚ましを止める
「龍矢~!起きて~!」
誰かの声が聞こえる
「起きなさ~い!」
…静かにしてくれよ
俺は眠いんだよ
「起きろって言ってんでしょうがぁっ!」
うるさいな…
叫ぶな…
ガスッ!
「よ゙っ!?」
背中に強烈な痛みが走った
「痛ってぇぇぇ!!??」
「やっと起きた~♪」
少年、氷薙 龍矢(ひなぎ りゅうや)の横で喜ぶ声がした
そこには15㎝程の大きさの少女、神姫と呼ばれるロボットがいた
「…おい、ナツメ。いつも言ってるよなぁ?起こす時は静かに起こせって」
龍矢はその犬型神姫―ナツメ―に苦笑いしながら言った
「うん、言ってる」
ナツメは喜んだ表情で答えた
「じゃあ、何でやんないんだよ!」
「だって早く起きないと待ち合わせの時間に遅れそうじゃん!」
「時間~?」
龍矢は背中を押さえながら時計を見た
9:30
待ち合わせは10:00
「……確かに」
「ほらみろ~!」
ナツメは頬を膨らませて言った
「悪かったよ」
龍矢はナツメを宥めるように頭を撫でた
「むぅ…、分かればいいのよ」
ナツメは照れるように言った
龍矢はベッドから降り、支度を始めた
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