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「早く始めちゃいましょう?紗希っ援護頼んだわよっ!!」
由真はベリトに向かって走り出す。
「わかったっ!!」
紗希は由真の後方からチャクラムをベリトに向かって投げた。
『フンッ…!』
ベリトは槍を振り上げ、紗希のチャクラムを軽々と弾き飛ばす。
「ハァァァッ!!」
由真はベリトの懐に潜り込み、腹部を思い切り殴り、ベリトの身を突き上げた。
『速いが…弱いな…。』
ベリトはひるんだ様子も見せず、右手に持っていた槍を由真に向かって突き刺した。
「やばいっ!!」
由真は地面を強く蹴り、後方に飛ぶ。
『終わりだ…!』
ベリトがそう言うと、槍の先端が勢いよく飛び出し、後方に飛んだ由真の心臓めがけて発射された。
「しまった…!!」
空中に浮かんでいる由真は足に力を溜めて回避しようとするが、
(間に合わないっ!!)
「由真ぁっ!!」
紗希のチャクラムが飛び出した槍の先端に当たり、槍の軌道を変えた。
槍は由真の肩の上へと抜けていった。
『ちっ…外したか…。』
射出された槍の先端はベリトの元に戻っていった。
「はぁ…助かったわ…ありがとう、紗希…。」
「お礼はいいからっ…。それよりも、あの武器は…神器じゃないかしら…?」
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