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ガシャン!
俺は突然授業中に椅子を思いっ切り教室の窓ガラスに叩きつけた。
固まった教室。
固まった人類。
固まった空気。
俺は何かに急かされるようにガラスの破片に近づき、またも思いっ切り近くのノータリンな高校生に向かって刺した。
そいつの顔なんか見ちゃいなかった。
血が出ているかなんてどうでもよかった。
「ヒッ、」
誰かが気管から息を漏らした。
やっと固まっていた教室が動き出した。
ザワザワ
ザワザワ
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザ
バラバラバラバラバラバラバラバラ
ダンッ!!
誰かが立ち上がった。
俺は尋問に合う前にさっさと教室を出た。
「おい!待てよ!!てめぇなにしてんだコラァ!」
俺は待たなかった。
騒ぎを聞きつけた野郎とぶつかった。
ひっ捕らえようとする野郎。
俺は黙らせるためにボディーブローをキメようとした。
だが少し力みすぎたのか、かすった程度だった。
逃げるために全力疾走した。
俺は騒ぎがデカくならないうちにとっとと学校を出た。
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