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こう言う事で、今この〇〇山のふもとにある少しボロい旅館の前に俺は立っている。
まぁ普通の旅館と考えても過言ではない。
早速中に入った。中は・・・和風染みた様な、けど少し洋風も混じっている。
そして、旅館中をじろじろと見ながらカウンターの所に行った。
『あの~ちょっといいですか?』
カウンターに目を向ける。
五分経過・・・、ちょっと遅過ぎない?
ガタン。
『え?』
なんと、カウンターからひょっこりと老婆の顔が上がる。『何じゃあー!』
『うわぁぁー!?』
Aは大きく尻餅をついた
『うわぁぁーとはなんじゃー。うわぁぁーとは。あんたはまだ子供じゃなぁー。』
老婆はニヤリと笑った。
『で、何か様?』
Aはズボンをはたきながら老婆に向かって、
『この奥にちょっとやばい部屋があるでしょ?俺そこに泊まりたいんだよねぇ~。』
と軽い口調で答えた。
2~3分待ってもへんじがない。
・・・・。ちょっといいですか?早く教えて下さい、泊まってもいいんですか?と思いながら老婆の答えを待った。
ボソッ・・・。
『え?』
もしかしてなんか言った?
『と…て…いけ…い。』
『あのもう一度言って下さい。』
『泊まってはいけないと言っているんだ!遊び半分で来てはいけない!前にもお前みたいな馬鹿なヤツが来て泊まっていったんだ。そいつがどうなったか分かるか?そいつはな見るも無残な死にかたで見つかったんだ!』
老婆は息を切らせながら答えた。
俺はビックリした。けど、ここでチキンになったらだめだ!そして、静かに答えた。
『それでもいいです…』
『そうか…わかった。私について来い。』
老婆は悲しい顔で答えた。
そして、俺はあの不気味な部屋に一歩ずつ近づいていった…。
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