Ｋ

ここは…どこなんだ…？俺は…どうなったんだ…？

｢ねぇ、君最近ここに来たよね。名前教えてよ。｣
なにも知らない世界でいきなり声をかけられた。
｢別にいいけど、まずここがどこなのか教えて欲しい。｣
するとそいつは少しためらいがちにこう言った。
｢そっか。まだわかんないんだね。ここは…天国だよ。そして僕は案内役のニコル。君は？｣
天国…聞いて驚いた。どうやら手紙を渡した後死んだらしい。とりあえず、名前を聞かれたので答えた。
｢HOLY KNIGHT…『聖なる騎士』って意味だ。｣
するとニコルと名乗った猫(？)は目をすごく輝かせて
｢格好いい！！誰が付けてくれたんだい？｣
俺は少し俯いて、晴天の空を見上げながら
｢少し長くなるが…いいかな？｣
ニコルは何時しか真剣な顔で
｢うん。話して。｣と答えた。

｢確かあの日は…―――｣