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-別れ-
俺の名付け親が倒れた。突然の事だった。
最後の力をふり絞り男は手紙を書いて俺にこう言った。
「この手紙を走ってひたすら走って届けてくれ。夢を見て飛び出した僕の恋人に…ずっと僕の帰りを待ってる恋人に……………」
俺の絵なんて絶対売れないのに、それでもあんたは俺だけをひたすら書いてくれた。だから冷たくなった。
「わかった。手紙は確かに、受け取ったよ。必ず届けてみせるよ。約束だ。」
そして俺は家を飛び出して、ひたすら走った。親友の帰りを待つ恋人の元に行くために………
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