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-雪山- 俺は山道をひたすら走った。雪が降ろうが、雨が降ろうが、休まず走った。 親友との約束を守るために。 途中「見ろ!あの黒猫、絶対"悪魔の使者"だぜ!!」 「やっちまえ!!」 と石を投げるガキ共がいた。 なんとでも呼べ。俺には何をしても消えない名前があるんだから。 「『ホーリーナイト』"聖なる夜"」 と呼んでくれた。 優しさも温もりも全部…暖かい感情を全て詰め込んで呼んでくれた。 その時思ったんだ。 「ずっと嫌われていた俺。生きる価値なんて無いと思っていた俺。けど……意味があるから…生まれて来たんだな。」と思う。 だから俺は走るんだ。 --そう、親友の恋人の家まで--
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