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6・かまれた腕の傷
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金淵は、学校の廊下を歩いていた。
「青衣…
アノ、ワガママ女メ。
『私、ブランド品のバッグが欲しいわ』…『私、高級化粧品が欲しいわ』アレガ欲シイ、コレガ欲シイ…。
ソウ言エバ、
4~5年前ニ、付キ合ッタ、アノ女モ『クリスマスに毛皮が欲しい』ナンテ…。タシカ『青い毛皮』ヲ買ッテヤッタ。
味野書店ノ、一人娘…。
彼女、モウ死ンダケド……」
金淵は、額に垂れ下がった金髪を手で乱暴にかき上げた。
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