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ヒ、ヒィィィッ!!!
私は、慌てて立ち上がった!!
こ、声が出ない!
い、いや!出せない!!
ピアノの横の床の上に血マミレの女の人が倒れていたのだ!!
そ、そうだった!
私…こ、この人を見て
気絶を!!
その横にピアノの椅子がひっくり返っている…。
こ、この人が…ピアノを?
長い髪…
ヒラヒラの服……
ああっ!
っていうか、この人!
青衣じゃないの!!
「う、うう…」
その時、青衣の口からかすかなうめき声が聞こえた!!
「あ、青衣さん!生きているんですか?!」
私は、思わず倒れている彼女に駆け寄り抱き起こした!!
青衣の顔は真っ青で息も絶え絶えだ。
いつもの勝ち気でツンとした表情は、見るかげも無い…。
「だ、誰?ツケマツゲが目に入って…痛くて痛くて…ぼんやりとしか見えない…」
「わ、私です!雪美です!!何が有ったんですか?!一体、誰が、こんな事を?!」
「ハアハア…ピアノを弾いてたら…いきなり、後ろから…さ、刺された。
ツケマツゲが目に入って…痛くて顔は見れなかったけど…腕に、かみついてやったわ…。
う、腕に…傷の有るヤツが…ハ…ン…ニ…ン……ゴボッ!!」
いきなり、青衣の口から血があふれ出た!!
「あ、青衣さん!しっかり!!」
「ハアハア…ノックの音が…。誰か倒れて……出てった…」
青衣は、そこまで言うとガクリと首を垂れてしまった!!
「青衣さん!!」
私は、青衣を力いっぱい揺さぶった。
しかし、彼女の目は虚ろで反応が無い…。
「………」
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