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ヒ、ヒ、ヒィィィッ!!!!!!!!
私は、その場に凍り付いた!!
こ、こ、今度は!!
音楽室前の廊下の床の上に…
血マミレの男の人が倒れていた!!!
(不思議と今度は、気絶しなかった)
ま、またもや!!!
い、い、い、一体、何なのよ!!!!!
「き、金淵先生??」
いつもの金縁眼鏡は無いが、その金髪の男の人は…まぎれもなく英語講師の金淵だ!!
見ると眼鏡は彼の横の床の上に転がっている。
彼が着ている…
本当は真っ白いはずのワイシャツが…
今は血で真っ赤に染まっている!!
と!!その時!!!
「ウ、ウウ…」
彼の口から苦しそうなうめき声が!!
「先生!どうしたんですか?!しっかりして下さい!!!」
私は、金淵に駆け寄り抱き起こした!!
しかし!
その時、彼の口から信じられない言葉が飛び出した!!
「オ、思イ出シタ!!
君…カンニング…恨ンデ…。タ、タ、助ケテ!!コ、殺サナイデ!!」
…え?
「せ、先生!!
何を言ってるんですか!!私は何も!!」
と!いきなり!
彼はガバッ!!と、私の両腕をつかんだ!!!
「ヒィッ!!」
「君…タブン二重人格…。病気…」
え?
私が…二重人格?
病気…ですって??
「音楽室デ…何シテタ…」
「先生!!しっかりして下さい!!先生!!」
「ケガワ…アオイ…」
「…え?毛皮?青いって??」
「アジノ…エ…リ…」
「味野エリ?」
「ユ…ユル…シ…テ……」
金淵は、そこまで言うとガクリと首を垂れてしまった!!
「あっ!!しっかりして下さい!!先生!!先生っ!!!」
もう反応は無い……。
「い、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
私は、無我夢中で廊下を走りだした……。
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