散った華

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―千歳 「歳…もう…逝かなきゃいけない‥の…?」 ―迎えに来た 「わかった…。今…いく‥よ…」     手をとれば― 貴方にまた会える―     ―…せ、こっちだよ 「ん……」 辺りは眩しくて、私は目を開けられずしばらく閉じていた。 ゆっくり目を開けると、目の前に川が流れていた。 「ここは…?」 「あの世とこの世の境目だ」 隣から懐かしい声が聞こえた。 「∑と‥し…」 「ここを渡れば、あいつらにも逢える。…行くか?」 私は向こう岸を見た。すると、新撰組の皆がいた。 「千歳ー」 「千歳さーんっ」 皆私のことを呼んでいた。
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