春の憂鬱…

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明日からゴールデンウィークって夜… 世の中はウキウキな夜かもしれないが、受験生にとっては…明日から学校が予備校に変わるだけ。 TVでは連日デートスポットの紹介や浮かれたバカッポーのはしゃいでる姿を流しまくってやがるυ あぁ…羨ましいυ ( ̄▽ ̄;) 俺はいつものように、部屋で勉強を続けた。 難しい参考書を開く… 時間の感覚が全くなくなるほど、とことんまで集中していた。 コンコン! 不意に部屋をノックする音に集中が途切れさせられる。 時計の針は11時を差しており、俺は邪魔されたことに軽くムカつきながらも返事を返した。 ソッと開くドアから母親が入ってくる。 そしておもむろに机に夜食と金を置きながら用件を話し始めた。 「明日から連休は…父さんと出かけるから…悪いけどこれで二人ご飯食べて……何かあったら携帯は持って行くから、直也頼んだよ」 「わかった…」 俺は、そっけなく答えた。 旅行か? この時は、あえて…深くは考えないし、聞かなかったが…… 後で大変なことがわかる。 俺ん家は…小さいが親父が会社を経営してる。 昼夜なく…働いている親父を母親が家でも会社でも支えている。 母親は…妹のいじめとかあった時からは、夕方には帰っている。 休みもいつも妹と過ごしている…。 ふと… 妹の事を思った。 明日からの休みはどう過ごすんだろう… まっ…友達ができたようだし、心配する事はないっか♪♪♪ けど あいつ…すっげー寂しがり屋だからなι 一緒に行く!って追っかけてくんじゃないか?(笑) んで、おやじたちの休暇の邪魔すんの♪♪♪ ( ´艸`)ぷぷぷ そんな事考えながらの勉強。 あぁ…全く進まねぇ…ι
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