日常から非日常

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~聖紅学園~  二年E組の教室内に二人の生徒が机に突っ伏している。 「ああ~、だり~。何で俺たちだけ補習何だよ!!」 「いつもちゃんとやってないんだから。確かに面倒くさいけどな」 コイツは高坂 上里『コウサカ アガリ』赤い髪が特徴的で学校では、面倒だと言いつつも、本当は真面目君だ。 平均を取った男。俺とは、腐れ縁。 「いや、別に面倒くさくないし」 「どっちだよ!?」 「おい、集中しろ!!」  教師からの喝が入る。 「「すんません」」 しばらくの沈黙……。 「なぁ高、明日休みなんだから遊びに行こうぜ」 「すまんが柳、明日は大事な用があるんだ」  珍しく高坂が断った、いつもはあまり断らないのに。 「さぁ、勉強も終わったし帰るか」 カバンに教材を入れて学校を出た。
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