薔薇色の海

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書き初めがエンディングから、というのは読み物としてはどうかと思のだが、(読者がメヰルクリアした方を前提としてることもあり)やはり先程体験したばかりの衝撃のラストについて語りたい。 《--そして、僕とスズは、永遠を巡る旅に出たんだ。  コマ劇場前には、人だかりができていた。  薔薇色の海の中心で、僕とスズは抱き合いながら横たわっている。  海域がじわじわと広がるにつれて、僕の意識は遠のいていく。  闇におちる僕。  遠くで、いつものメロディが鳴っていた。  でも、これからはあのメロディに僕たちだけのリリックをのせる  ほら、遠く離れてても、つながってた  この世界では、まだ戦争が続いてて、明日のこともわからない  だけど、確かなことがひとつだけある。いくつもの可能性をくぐり抜けて  今、僕の腕の中に、君がいる――》 主人公がヒロインを刺し殺し、抱き締めながら眠る―つまりは、自らも刺し自殺したと思われる―という衝撃のラスト。 ここではその是非を問うのではなく、その背景世界の在り方や、主人公達の心の動き、幾つかの謎を追ってみたい。
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