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あれから過ぎ去ったはずの春がまた来た。
君がいなくなって何年……経っただろうか。
君はいきなりいなくなった。
まだまだ幼かった俺はすぐにまたいつもの日々に戻れる、と思っていた。
だからまたすぐに会えると思ってしまっていた。
だが、そんな考えは甘すぎた。
一週間が経ち。
二週間が経ち。
一ヶ月が経った。
そして、一年が経った。
けれど……一年経ったのに俺の隣には君の姿はなかった。
だから決めたんだ。
君が帰って来るのを。
ずっと……。ずっと待っているってさ。
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