数学の天才

6/6
前へ
/48ページ
次へ
「人それぞれかもしれないけど、数学を使って目指す物はオリンピック一つじゃないだろ?新しい定理みつけたり、現象解明したり、いろいろあるじゃないか」 それもそうかなとそのような感情を健二はなぜか感じた。ただ、友情と言うのはなんなのか。それはハッキリと一部分だけわかった。 「佐久間…俺、何かできるかな」 「ああ。できるよ。まず色んなやりたいことをみつけて少しづつやって行けば良い。また何か引っ掛かったら俺に相談すれば良いさ」 「ありがとう、佐久間」 少し自信を持てた僕は、そう言って簡単な笑顔を見せてやった。 すると佐久間は、いつもの顔に戻り、「笑えるじゃねぇかこのやろう」とすっかけてきた。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加