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高校3年の春の事だった。
2×××年。
〇〇高校。
「~であるから・・。」
授業中。
主人公「ヒトミ」は、先生の話を聞かずに寝ている。
周りも漫画を読んだり、携帯をイジったりしている。
「お~い、あと1年後にはもう働いているんだから、最後の一年ぐらいは勉強しろ~」
ヒトミは現在高校3年。
特に深い友達も作る事もなく、クラスでは1人でいる方が多い。スタイルもそんなではない。
進学ではなく就職するつもり。いつも寝てはいるが、成績は中の上。だから特に何も言われない。
いつも寝ている理由は、バイト。
数日後。
3年生になったという事で、席替えをする事に・・。
ヒトミは、寝られればいい・・と思っていたので、興味があるわけでもない。
くじ引きでどんどん決まって行く。
他の男女は、ワイワイと騒いでいる。
席は、窓際の後ろから2番目。
隣・前・斜め前は男子。後ろは女子。
ヒトミを囲んだ男子は、クラスで車好きで有名な3人だった。
ある意味、ここから車にハマっていくキッカケだったのかもしれない。
授業が始まり・・。
周りの男子が雑誌を囲んでいる。
時折、車の車種と思われるアルファベットと数字が聞こえてくる。
更には、
「免許取ったら即効シルビア買う!」
という声まで聞こえてきた。
話を聞きながら寝る・・。それが毎日続くのであった。
第2章へとつづく
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