-意識-

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───辺りはすっかり日が暮れ、完全下校時刻を少し過ぎた頃、零覇はというと… うわ…  零「……最悪。」 風邪で欠席していた間に溜まっていた課題を提出しなければならない為居残りをさせられ、課題を提出し終えた零覇が下校しようと外に出た瞬間に大粒の雨が降り出し、傘を持っていない零覇は濡れないようにと一旦玄関へと引き返した。 ……つーか、課題とか… 何真面目にやっちゃってんだよ、あたし。 居残りしなければ雨に当たらずに帰れたのに。 タイミング悪すぎ……。いっつもな。 零覇は、ハァ…とため息をつき、暗くなった空を見上げた。 零「どーすっかなー……。」 止みそうにないな。 濡れて帰る…か。 覚悟を決め、土砂降りの中を歩こうと足を一歩前進させようとしたその瞬間… ───グイッ!! 背後から勢い良く腕を引かれ、零覇は後ろを振り返った。 零「なにすん………!!」 ──「……お前馬鹿か。 病み上がりのくせに 濡れて帰るとか頭おかしいだろ…。」 ───────!? 零覇の振り向きざまに発した言葉をさえぎり、零覇の腕を掴みながらそう言った人物とは…… あーもー… またこいつかよ…。 いつものようにクールな表情を浮かべた千紘の姿がそこにはあった。
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