春支度

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    「俺の事探してたんでしょ?」     「うっ…」     「……立場逆転、か」     「へ…?」     「さっきから変な声出しすぎ。…行くよ!」         素早く私の手を掴み、歩き出す彼。       「え、何?何なの!?」     「カイロ冷えちゃったでしょ?」       か、カイロ…?   そういえば冷えちゃってた様な…       「って、だから何で…」     「代わりに俺が人間カイロになったの!…使い捨てじゃないけどな」     「………………はいッ!??」     「…鈍い女だな」         振り返った彼は笑っていた。   一気に熱を持った頬。     あぁ、凄いカイロを見付けてしまった。               詩..?→
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