2人が本棚に入れています
本棚に追加
伝えたい想いがある。
でも、僕はそれを言葉にする事ができない。
手紙を書いても、渡す事ができない。
今日も彼女は僕の目の前を通るのに。
声をかければ、届くのに。
僕は何もする事ができない。
彼女は振り返ってくれるのだろうか。
…もしも振り返ってくれなかったら。
そう考えるだけで、怖くて…
手を伸ばせば触れられるのに。
そのくらい、近くにいるのに。
なのに体は動かない。
想いだけが先走り、僕の心を焦らせる。
この想いを伝えたい。
だけど傷付きたくない。
怖いの?
そう、多分怖いんだ。
臆病な自分が大嫌いで、いつも自己嫌悪してる僕。
だけど待ってて。
いつか絶対に想いを伝えるから。
その決意とは裏腹に、どれだけ叫んでも…
僕の声は
もう彼女に届かない。
どれだけ手を伸ばしても
一生届く事はない。
彼女はもう、この世界から旅立ってしまったのだから。
詩..?→
最初のコメントを投稿しよう!