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あの人は私の首もとへゆっくり手をのばします。
あぁ、わたしは殺される。という妙な達観をしながら抵抗すらしませんでした。
わたしの首へゆっくりあの人の指が添えられていきました。
゛逃げて!゛
そんな声が頭の中に響きました。
わたしにはまだ守らねばならない命がある。
このことを忘れていた自分はどれだけ浅はかだったのでしょうか。
無我夢中で指をはがし、腕を振り回し逃げ出しました。
会わなければ!会って抱きしめ母親を感じさせてやりたいのです。
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