冷たく長い廊下の先で

2/8

802人が本棚に入れています
本棚に追加
/334ページ
──カッカッカッカッ… どこをどう走ったか分からない。 大雨の中、濡れるのも構わず大通りまでの道を、ただ走った。 夢中で走ってタクシーを捕まえたのだけは覚えてる。 ヒールの音は真夜中の雨と闇に吸い込まれていった。
/334ページ

最初のコメントを投稿しよう!

802人が本棚に入れています
本棚に追加