小島瑞希の恋愛事情①

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『ん~……みずき?』 『目、覚めたの?』 『ぅん…ゆんちゃんは?』 『もう送ってったよ。着くまで、も少しかかるから寝てていいよ。』 『…うん、ありがと』 またやっちゃった……。 瑞希が運転する車の助手席で、ふと目が覚めた私。 飲み過ぎで、ゆんちゃん達に迷惑かけただろうなぁ…。 …瑞希にも…。 今だって、わざわざ私を迎えに来てくれて。 私が風邪ひかないように着てたパーカー、掛けてくれてる。 …………もう。 何でそんなに優しいのよぉ。 思わず泣きそうになったけど、瑞希は私が寝てると思ってるみたいで…。 そっと横顔を盗み見てたんだけど、瑞希は考え事をしてるのか、鼻の下をずっと触ってる。 瑞希さぁ、昔っから何か考えてる時の癖だよねぇ、それ。 ………なに…考えてんだろ?
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