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『ん~……みずき?』
『目、覚めたの?』
『ぅん…ゆんちゃんは?』
『もう送ってったよ。着くまで、も少しかかるから寝てていいよ。』
『…うん、ありがと』
またやっちゃった……。
瑞希が運転する車の助手席で、ふと目が覚めた私。
飲み過ぎで、ゆんちゃん達に迷惑かけただろうなぁ…。
…瑞希にも…。
今だって、わざわざ私を迎えに来てくれて。
私が風邪ひかないように着てたパーカー、掛けてくれてる。
…………もう。
何でそんなに優しいのよぉ。
思わず泣きそうになったけど、瑞希は私が寝てると思ってるみたいで…。
そっと横顔を盗み見てたんだけど、瑞希は考え事をしてるのか、鼻の下をずっと触ってる。
瑞希さぁ、昔っから何か考えてる時の癖だよねぇ、それ。
………なに…考えてんだろ?
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