小島瑞希の恋愛事情②

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『くっ…お…重いっ…』 結局、あのあと酔いつぶれた明日香を背負い、私はトンちゃん家のマンションの階段を登ってる訳で……。 『頑張れ、あと少し!(笑)』 『ひ、人事だとっ、思って…だいたい、何でトンちゃん家はエレベーターが無いのよっ』 『3階建ての古マンションだもん。ある訳ないじゃん。』 くっ……もう何も言うまい。 ようやくトンちゃん家に着いたモノの、一向に起きる気配のない明日香をソファーに降ろし、私はひと息ついた。 『はい、お疲れさん。酔い、醒めたでしょ?』 はい、おっしゃる通りです。 そりゃ、醒めますとも。 重いとかキツいとかいうよりも…… その、えーっと…何と言いますか……あの密着した時、背中に感じた…… 『おい、瑞希。あんた今、変なコト考えてたでしょ?』 !? 『な、何よっ、変なコトって!』 『エロおやじみたく、にやけた顔してたわよ。』 ……………………………………。 『……し、してない!』 『はいはい。どっちでも良いからさ、明日香と瑞希、あっちで寝てね。布団、敷いてるから。』 『あ、ありがと…』 『あ~、あと2人の着替え、置いといたから。明日香が起きなかったら、瑞希あんたが着せ替えてあげなさいよぉ。じゃ、おやすみぃ~。』 パタン……… 起きなかったら、着せ替えてあげなさいよぉ…? えぇっ!? 『ちょっとトンちゃん!?』 慌ててトンちゃんの部屋のドアを開けようとしたら……中から声? ……彼氏さん、居たんだ。 って、どーすんのよ、あたしっ!?
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