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次の日、私は朝から仕事が手につかなくて……。
夕べの明日香の様子が気になったのか
この後、私の身に起きる出来事を予感していてなのか
今となっては、もうわからない。
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仕事終わり、私はゆんちゃんと逢うため
待ち合わせした場所へ向かった。
約束の時間より、少し早めに来たつもりだったのに
ゆんちゃんは既に待ち合わせ場所にいて……
『瑞希さぁん!』
『ゆんちゃん、久しぶり。待った?』
『全然!私も今来たトコですよ。』
『そう?ならいいけど。久しぶりだよね。あの日以来かな?』
『うーん、そうですねぇ…多分。』
『あの日はゴメンね💧』
『いえ、とんでもない。…とりあえず、お店、入りましょうか?』
『ん。そうだね。』
ゆんちゃんが予約してくれていた店はイタリアンで。
『ここ、マルゲリータと赤ワインの組み合わせが絶妙なんですよ♪』
なんて言うから、つい頼んじゃって。
………途中でワインを飲み過ぎたって気付いた時は
既に彼女の術中にかかっていたのかもしれない。
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