一度だけの……

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     4時間前 ゆんちゃんに告白され、思わずワインの入ったままのグラスを落としそうになった。 『ちょっ……あ…わ、私も好きだよ?ゆんちゃんのコトは。』 『瑞希さんが言ってる“好き”は友人としての、ですよね?』 『………ぅ…ん……』 『私が言ってる“好き”は…その……』 『恋愛感情として、って…こと?』 『…………はい…』 彼女は頬を赤らめ小さな声で、そう言った。 『……私、女だよ?単なる憧れの延長って事はない?』 私は極力、穏やかな声で問い掛けた。 高校生の頃とか、憧れと恋愛感情がゴッチャになったりする事もあるし。 その延長上なんじゃないかって、とっさに思った。 でも、ゆんちゃんから返ってきた応えは違ってた。 『………私も最初は、そんな風に考えたけど…でも違うんです。』 『……………。』 『私…瑞希さんの事……本当に愛してるんです………』
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