一度だけの……

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───手嶋優子の告白①──── いきなり“愛してる”なんて言ってしまって、すみません…。 始めから説明しますね…。 私…少し前まで付き合ってる人がいました。 ……男性です。 私は自分のセクシャルを考える事なんて、今まで無かった。 でも、明日香先輩に瑞希さんを紹介して貰った時…… 私は心臓が止まりそうになりました。 何て素敵な人なんだろう…… 今思えば、あれは一目惚れだったんだと思います。 最初は瑞希さんが言った通り、憧れなんじゃないかって思いました。 だから、そのうち気持ちも薄れてくんじゃないかって。 でも……ある日、彼に……その……カラダを求められて…… ……いつもなら何でもない事……でもその時、嫌悪感が沸々と湧いてきて。 その日は疲れが溜まってるんだろうって、それ以上は求められませんでした。 でも…それ以降、どんなに頑張っても…出来なくて。 そんなある日…… 明日香先輩の誘いで飲みに行きました。 そこには瑞希さんもいて。 私は瑞希さんの隣に座ってたんですけど…… 不意に瑞希さんが私の耳元で 『大丈夫?飲み過ぎてない?』 って言われて……。 全身の血が頭に昇ったような感覚になりました。 ………私、瑞希さんの声に 感じちゃったんです。
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