一度だけの……

6/6
802人が本棚に入れています
本棚に追加
/334ページ
泣きながら必死に想いを伝えてくれた彼女の涙を 私は抱き締め、唇を重ねる事でしか止めるすべを知らなかった。 いや、もしかしたら…あの時飲んでた赤ワインが、私の感情を高ぶらせたのかもしれない。 眠り続けているゆんちゃんを置いて、私はベッドを降りた。 脱ぎ散らかしたままの2人の服。 拾い上げ、私は身に纏った。 バックに入ったままの携帯を開けると、明日香から着信が1回だけ入っていた。 ちょうど1時間前…か。 連絡………しなきゃな……。 テーブルにあった紙にメモを残し、私はゆんちゃんの部屋を後にした。 コレで何度目だろう。 愛情の無いセックスをするのは…
/334ページ

最初のコメントを投稿しよう!