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私が目を覚ましたのは、深夜帰宅した瑞希がたてた物音で。
テーブルにうつ伏せのまま、寝ていたみたい。
『あ……ごめん、起こした。』
『…帰ってきてたんだ。』
『うん…ごめん、早く帰るって約束してたのに遅くなって。』
『……帰って来ないかと思った』
そんな言葉が出た自分に驚いた。
でも…そんな考えがよぎらなかった訳でもないし……
……何でそんな事…思ったんだろ…?
なんて考えてたから、瑞希に言われるまで気付かなかった。
何にかって?
『んな訳ないじゃ……な…何…泣いてんのよ…?』
自分が泣いてる事に。
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