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──トントン…カチャ
『…明日香？起きてる？』
……瑞希……
おそらくドアの隙間から覗いてるであろう瑞希に
私は返事を返す事が出来なかった。
『……………』
───カチャ……
ドアが閉まった……
はぁ………
寝てるって……思ってくれたかなぁ
暫くして玄関が開き、そして閉まる音がした。
えっ!?
出掛け……たの？
思わず起き上がってリビングへ向かうと、テーブルに置き手紙があった。
《少し出て来ます。昼過ぎには戻るから。朝ご飯、作っといたから食べなよ？》
……………………。
何でか分かんないけど、無性に泣けてきて………
私は１人、声もあげず泣き続けていた。
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