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翌朝。
ゆんちゃんとの情事を誰かに懺悔したくて、私はトンちゃんに連絡した。
《もしもーし?瑞希ぃ?》
『……あ、おはよーです。朝早くにゴメンナサイ💧』
《あーいいよ、別に。起きてたし。…何かあった?》
『…はい。少し時間あります?』
《そうねぇ…お昼から予定あるのよねぇ。今からなら良いわよ?》
『んじぁ、ちょっちお邪魔します。』
《はいはぁい。》
夕べ、ゆんちゃんを抱いた。
彼女の唇を貪り、彼女の肌に触れた。
彼女の熱を、キツいぐらいに締め付ける感触を、まだ私の指は覚えてる。
彼女の切なげな喘ぎ声が、まだ私の耳に響いてる。
───────────────
ゆんっちゃんっ………
あっ…んっ……ゆ…ゆう……こって…んっ…呼んでっ…んっ
───────────────
………………。
それにしても明日香、夕べの様子、少し変だった。
情緒不安定になってるのかな……。
今日は側にいてあげよう。
その為にも、懺悔…しなくちゃ。
明日香に一言言って出掛けよう。
でも明日香は、まだ寝てるみたいで。
メモを残して、私は玄関を出た。
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