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その水は七色で輝きて流れていたのだ。
「奏さん。お待たせしました。」
「この水綺麗ですね!」
「この水は私が道具をあげた人を映し出すのよ。」
「道具?」
首を傾げて老婆に尋ねた。
「そうよ。ここに来た人に願いが叶う道具をあげるのよ。」
「すごい!!私もですか?」
「そうよ。」
「そんな悪いです!お金無いですし…」
奏の言葉に一瞬驚いたがまた微笑み
「お金はいらないわ。それに準備してあるから受け取りなさい。」
「あ!はい。」
返事を聞くと老婆は近くの小屋からある箱を取り出して奏に渡した。
「開いてみなさい。」
奏は赤いリボンのついた箱をゆっくりと開いた。
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