一章 俺の一日

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 優花はギャル男の前に立った。多分こうなるだろうとは思ったよ。あいつはマナー守らないやつは嫌いだから。  「おばあちゃんがあんたの大きな声に迷惑してるぞ。電車では電話しないって小学生でも知ってるけど?」   「あ?てめぇに説教される筋合いないんですけど?」  …うぁ~昔のギャル男みたいだな。久しぶりに見たかも。…  「え?説教じゃなくて小学生の復習してあげてんだけど?もしかして小学生でこんな基本的なことも習ってないんだ。」  「おい。女だからって調子乗るなよ。明日から学校に行けないような顔にしてやるぞ。」  …結構短気だなぁ。…  「出来るもんならやってみろよ。」  「……次の駅で降りな。」  …予想どうりに動いたな…。  というわけで優花とギャル男は次の駅で降りた。  …俺もばれないように降りた。
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