【第1章】

4/8
前へ
/50ページ
次へ
「ねー、あれ土方さんじゃない?」 屯所の門前で出掛けようとしていた3人、その内の1番背の低い男がこちらに走っている人物に気が付いた。 「あれ?本当だな」 「なんかあったのか?」 先程出掛けたばかりの人物を見つけて、3人疑問に思った。 「おーい、土方さんどうしたんだよー」 3人の内の1番大きな男が質問するが、土方の必死な声に遮られる。 「藤堂、医者呼んでこい!永倉は歩を、原田は布団を敷いてくれ」 順に指示を出した。 「土方さん、どうしたのこの子?すげー具合悪そう」 藤堂は土方の背に背負われている少女に気づいた。 「藤堂、説明は後だ。急げ」 土方のあまりの気迫に3人は急いで自分の仕事にかかった。  
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

383人が本棚に入れています
本棚に追加