【第1章】

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「軽く衰弱と過労ですね。薬飲んでゆっくりすればじきに良くなりますよ」 あの後、藤堂が急いで呼んできた医者に拾ってきた少女をみせた。 得に問題はないようで少女は布団に眠っている。 「こんな時間に悪かったな、ありがとよ」 「いや、また何かあったら呼びなさい」 そう言うと医者は部屋を出ていった。 少女の顔を覗き込むと、青白いものの呼吸は幾分か正常になっていた。 にしても、面倒なもの拾ってきちまった。はぁー、まずは近藤さんにでも報告してくるかな。 スパーン。 「土方さーん」  
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