【第1章】

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入ってきたのは1人の青年だった。 腰を上げようとした時、勢いよく障子が開き青年が入ってきた。 なにやらニヤニヤとしていて何か言いたそうだ。 チッ、こいつのこの顔何か企んでやがるな。 「なんだ、総司」 土方は入ってきた人物を鋭く睨んだ。 しかし、入ってきた人物はそんな視線気にせず、ニコニコと続ける。 「へぇー、この子ですか。土方さんがかどわしてきたって子」 「ああ?」  土方は眉間のシワを一気に深くし、入ってきた人物を睨んだ。 「って原田さん達から聞きました」 ニコニコとした青年とは対称的にどんどん不機嫌になっていく土方。 今にも土方の血管ははちきれそうだった。  
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