Start or End?

5/9
前へ
/107ページ
次へ
放たれた銃弾は俺の体の何処にも当たっていない。 ただほんの少し頬を擦っただけだ。 「大我っ!逃げろ!!」 総司が隊員が持っていた銃を蹴り飛ばしていた。 「貴様!」 もう一人の隊員が総司に銃を向ける。 総司は気付いていないようだ。 その時身体が動いたのは無意識だった。 気付いた時には、俺は隊員の腹に膝蹴りを入れていた。 苦しさのあまり膝をつく隊員。 俺はすかさず、拳を組み、振り上げ、真っ直ぐ隊員の後頭部に叩きつけた。 隊員はそのまま気絶した。 それが、初めて人を殴った瞬間だった。
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加