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放たれた銃弾は俺の体の何処にも当たっていない。
ただほんの少し頬を擦っただけだ。
「大我っ!逃げろ!!」
総司が隊員が持っていた銃を蹴り飛ばしていた。
「貴様!」
もう一人の隊員が総司に銃を向ける。
総司は気付いていないようだ。
その時身体が動いたのは無意識だった。
気付いた時には、俺は隊員の腹に膝蹴りを入れていた。
苦しさのあまり膝をつく隊員。
俺はすかさず、拳を組み、振り上げ、真っ直ぐ隊員の後頭部に叩きつけた。
隊員はそのまま気絶した。
それが、初めて人を殴った瞬間だった。
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