Start or End?

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「総司、大丈夫か!?」 大我が駆け寄ってくる。 やれやれ、俺を誰だと思ってやがる。 「大丈夫だって、なんせ俺だぜ?」 「バカ野郎! そんな余裕でいる場合か!」 大我が珍しく焦ってる。 SJATぶちのめしたくらいで大袈裟だなぁ。 「総司…俺達はSJATのブラックリストに加わったんだ。」 大我の話によると、SJATの隊員には一人一人なのましん?ってのが埋め込められてて、視覚からの情報を常にその県の支部に送っているらしい。 「つまり、俺達の顔がもうSJATに知れ渡ってるのか…?」 「顔だけじゃない。 すでにほとんどの個人情報も調べられてるはずだ。 明日には県内、いや全国に俺達二人が犯罪者として知れ渡るだろうな。 近年の犯罪者は俺達だけだからな。」 おいおい…マジかよ…。 これはかなりヤバくねぇか…? 大我を見ると、隊員の一人から銃を奪って、弾を確認したり、構えたりしている。 「Five-SeveNか……なかなかいい銃だな…。」 「なにしてるんだ大我?」 「総司…悪いが、ここからは別行動だ。 処刑確定になっちまった今、俺がすることはたった一つ。 この国を変えること、ただそれだけだ。 だからお前は好きに生きてくれ。俺は俺の道を進む…。」 俺は黙ってもう一人の隊員の銃を取る。 「総司…?」 「大我、好きに生きろってことは、お前と一緒に行っても良いってことだよな。」 「違う、俺が言った意味は「お・れ・た・ちは、運命共同体。そうだろ?」 大我が難しい顔をしていたけど、しばらくして、 「あぁ。そうだな!」 俺達は再びハイタッチを交わした。
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